テルモ【4543】は、医療技術スタートアップの米国アオルティカの買収を決定したことを発表した。
テルモは、英国子会社バスクテックと米国子会社ボルトン・メディカルが担う心臓血管カンパニー血管事業において、Terumo Aorticという事業ブランドを展開しており、同事業は人工血管、ステントグラフト、オープンステントグラフトという大動脈を治療する製品群を幅広く有している。
アオルティカは、通常の腹部大動脈ステントグラフト内挿術では治療が困難な複雑症例に使われるカスタムメイドのステントグラフトを自動的に設計する「症例計画ソフトウェア」と、大動脈から分岐した細い血管に留置する「カバードステント」と呼ばれる製品を開発している。
テルモは、大動脈疾患における、患者一人ひとりに適した「個別化医療」への貢献を目指し、今回の買収に至った。