東海カーボン【5301】は、ドイツの炭素黒鉛製品メーカーであるCOBEX HoldCo GmbH(以下、「COBEX」)の全株式を取得し子会社化することを発表した。
取得総額は、約1,000億円。
東海カーボンは、2019年2月に公表した3ヵ年中期経営計画「T-2021」において、今後の業容拡大、収益性向上に資する戦略投資案件を積極的に検討する方針を掲げている。
COBEXは、アルミ精錬用のカソード、一貫製鉄所の主要設備である高炉の内貼りに使われるライニング(高炉用ブロック)、金属シリコンなどの精錬に使われる炭素電極の3分野において世界有数の市場シェアを有しており、ポーランドの2工場におけるコスト競争力や、高機能・高品質の黒鉛化カソードや高炉用ブロックの生産に強みを持ち、優良顧客との長期に亘る取引関係をベースに強固な事業基盤を築いております。
東海カーボンは、規模拡大・収益力の向上・安定化のみならず、事業ポートフォリオの多角化や欧州事業の強化を図ることができ、ひいては更なる企業価値向上につながると考え、今回の買収に至った。
異動する子会社の概要
(1)名称 COBEX HoldCo GmbH
(2)所在地 Gustav-Stresemann-Ring 12-16, 65189 Wiesbaden, Germany
(3)代表者の役職・氏名 Frank Goede, Managing Director、Andrzej Hotlos, Managing Director
(4)事業内容 アルミ精錬用カソード、高炉用ブロック、炭素電極等の製造・販売・研究開発
(5)資本金 25,000ユーロ
(6)設立年月日 2016年9月10日