モバイル計測およびアドフラウド防止の業界リーダーであるAdjust(アジャスト)は、サイバーセキュリティーならびに人工知能の開発を専門としたイスラエルのスタートアップ企業 Unbotify(アンボッティファイ)の買収において、最終契約を締結したことを発表した。
Adjustは、アプリの計測ツールを提供するドイツ企業で、マイクロソフトやSpotify、楽天、リクルート、メルカリなど国内海外問わずアプリのマーケティングに利用されている。
Unbotifyは、デジタル上でのアドフラウド行為を人間とボットを区別することにより防ぎ、ウェブサイトやモバイルアプリ内での人間の行動パターンを分析する優れたソリューションを開発している企業で、データサイエンティスト、元IBMマネージャー、コンピューターサイエンスや物理学で博士号を持つ機械学習専門家という25人のチームで構成されている。
アドフラウドの中でも特に大きな問題を引き起こす不正タイプは、ボットによる不正で、ボットは人間のふりをしてビューやクリック、その他エンゲージメント指標に関わる行動をなりすますことができる。
Unbotifyの検知テクノロジーでは、機械学習とディープラーニングを使って、デバイスの向きやタッチイベント、圧力感知などのデバイス上の行動データから抽出した何百という特徴を分析してボットを検知する。
今後、AdjustはUnbotifyのテクノロジーをAdjustのアドフラウド防止ツールに完全に統合させるための投資を計画している。