クラボウ【3106】は、プラスチックフィルムやシートなどの厚み計測装置専門メーカーである山文電気の全株式を取得し、完全子会社化したことを発表した。
クラボウ環境メカトロニクス事業部では、透明で薄いプラスチックフィルムやシートおよびその表面に施される多層のコーティング素材などの塗布厚みを非接触で高精度にオンライン計測できる赤外線方式の膜厚計測装置の開発・販売を行っており、食品包装材や鉄鋼分野をはじめ、近年では半導体や光学フィルム、リチウムイオンバッテリー分野などで販売を拡大している。
山文電気は、クラボウとは異なるX線方式、レーザー方式などの厚み計測装置の開発・販売を行っており、特に赤外線方式では難しい不透明な素材や厚手素材の計測においては、高い技術力と装置のラインアップを有している。
クラボウは、厚み計測装置市場において両社の強みを活かした事業展開を行い、計測装置事業の業容拡大を図ることを目的に、今回の買収に至った。
山文電気の概要
(1)会社名:株式会社山文電気
(2)所在地:大阪府東大阪市新庄西2番13号
(3)代表者:代表取締役社長 福村圭司
(4)事業内容:フィルム・シートの厚み計測装置の製造・販売、厚さ制御関連装置の製造・販売
(5)設立:1984年4月3日
(6)資本金:1,000万円