LINE【3938】とみずほフィナンシャルグループ【8411】は、各社グループ会社である LINE Financial、みずほ銀行、オリエントコーポレーション(以下「オリコ」)を引受先とする、LINE Creditによる第三者割当増資実行について合意したことを発表した。
なお、取引は来春完了予定であり、完了時の出資比率は、LINE Financial 51%、みずほ銀行 34%、オリコ 15%となる予定である。
LINE Financial では、コミュニケーションアプリ「LINE」を通じて、投資サービス「LINE スマート投資」、保険サービス「LINE ほけん」を展開し、その他金融サービスの準備を進めている。
2018年5月には、スコアリングサービスおよび、ローンサービス準備のためにLINE Credit を設立、今回、サービス開始に向けた増資実行を決定した。
みずほは、より幅広い顧客に対して、さまざまなテクノロジーを活用し、これまで培った金融ノウハウを活かしたオープンなプラットフォームの提供を軸に、利便性の高い金融サービスを提供することを推進している。これまで培った金融ノウハウを活かした新たなスコアリングサービスおよびローンサービスを「LINE」ユーザーに提供することを目的とし、関係当局による認可を前提に金融関連IT企業としてLINE Creditに出資することを決定した。
オリコでは、2020年3月期を初年度とする3ヵ年の新中期経営方針「Innovation for Next Orico」を掲げ、デジタルイノベーションの実践等により新たなビジネスモデルを構築し、事業領域の拡大による持続的成長を目指しており、個人向け無担保ローンサービスの提供実績と様々な商品のスコアリングモデルをはじめとする豊富な与信ノウハウを活かしつつ、今般の出資を通じて新たな取り組みにチャレンジする。
LINEの金融事業拡大の一環としてスコアリングサービスおよびローンサービスを展開するにあたり、「LINE」が持つ国内月間利用者数7,800万人のユーザーベースに加え、みずほ銀行およびオリコが有する与信審査ノウハウ、関連する蓄積データを活かしたサービスを提供すべく、各社で今回の決議に至った。
今後、LINE Credit では、個人向けスコアリングサービス「LINE スコア」および、個人向け無担保ローンサービス「LINE ポケットマネー」の提供に向け、準備を進めていく。