産業ガス関連事業、医療関連事業等を展開しているエア・ウォーター【4088】は、炭酸ガス関連機器メーカーであるTOMCO2 SYSTEMS COMPANY(トムコ システムズ カンパニー、以下:TOMCO2)の全株式を2018年2月23日付で取得したと発表した。
エア・ウォーターグループのエンジニアリング事業は、酸素、窒素などの高純度ガス供給プラントや超低温・高真空設備を中心に、ドライアイス洗浄システムをはじめとしたガスアプリケーション機器、LNG関連設備といったガス設備機器全般の開発から設計、調達、製作、施工、メンテナンスに至るまでの一気通貫で、顧客ニーズに応じたソリューションビジネスを展開している。なお、エンジニアリング事業の海外展開においては、2016年2月に低温機器メーカーであるテーラー・ワートン・マレーシア(以下:TWM)の子会社化を通じてアジアにおける低温液化ガス貯槽の製作・販売拠点を確立し、東南アジア及び北米市場を中心として、グローバルに低温液化ガス貯槽の製造・販売事業を行っている。
TOMCO2は、長年にわたり、米国市場を中心に炭酸ガス受入供給設備、炭酸ガスローリー、炭酸ガスを利用した水処理設備や消火設備等の設計から製作・検査、メンテナンス業務までを行っており、炭酸ガス関連機器・アプリケーションの事業分野において、豊富な実績と高い技術力を有している。
TOMCO2を子会社化することで、エア・ウォーターグループは、エンジニアリング事業における機器設計・製作・販売拠点を初めて米国内に確立し、産業ガス関連の設備・機器・アプリケーションの事業分野において本格的に米国市場へ参入することになり、今後は、TWMとTOMCO2との連携を主軸に、エア・ウォーターグループとこれら海外現地法人との技術・製品・販売ネットワークの融合を図ることで、アジアや米国を中心とした海外におけるエンジニアリング事業を強化していくため、今回の買収に至った。
対象会社の会社概要
(1)会社名:TOMCO2 SYSTEMS COMPANY
(2)設立:1970年4月
(3)所在地:米国 ジョージア州 ローガンビル ローズバッドロード 3340
(4)代表者:Dan Templeton
(5)事業内容:炭酸ガス関連機器・設備の製造・販売
(6)資本金:530,000ドル(日本円換算 5600万円)
(7)従業員数:138名
(8)売上高:約40億円(2017年12月期)