印刷機専業で首位の小森コーポレーション【6349】は、インドの販売代理店Insight Communication and Print Solution India社を子会社化すると発表した。
取得価格は、非公表。
小森コーポレーショングループの主要製品は、オフセット枚葉印刷機及びオフセット輪転印刷機、証券印刷機等であり、販売地域は、平成29年3月期の海外向売上高の比率は60.3%と、海外市場のウェイトが大きく占めている。その中で、中国、インド、アセアン市場は、経済成長率が高く、今後も人口増加や個人消費の伸びを背景に印刷需要の拡大が期待できることから、最重点市場として位置づけている。
対象会社は、デリーを拠点として 2007年に設立され小森コーポレーションの販売代理店として活動している。同社は、小森コーポレーションの印刷機械及びその周辺機器の販売を中心に販売量、収益を伸ばしており、インドにおける直近3年間のオフセット印刷機の納入台数で最大の市場シェアを獲得している。
インドは13億人の人口とさらにその50%が24歳以下の若年層が占める人口構成であることから、今後も高度経済成長のポテンシャルを有し、小森コーポレーションの主力製品であるオフセット印刷機の市場もGDP成長率を上回る10%以上の成長が見込まれている。
今回の株式取得により対象会社を子会社化する事で、小森コーポレーショングループのインド市場への参入をコミット。オフセット印刷機械の販売拡大に留まらず、人財育成を通じ高付加価値な提案力の強化、信頼性を高めるしっかりしたサービス体制の構築、生産性向上に資するICTソリューションの提供、現地の環境に即した各種の商品の提案を行い、また、これにより、高付加価値化・生産性向上を通じてインド印刷業界の発展に貢献していく。