1960年に大日本インキ化学工業、独・フロイデンベルグ社と、東レの3社合弁による不織布専業メーカーとしてスタートした繊維メーカーの日本バイリーンは、自動車用フロアマット事業のグローバル展開拡大のため、ドイツのHanns Glass GmbH&Co. KG(以下、H.G社)を買収すると発表した。
H.G社は、前年約31百万ユーロの売上、260人の従業員を擁する自動車用フロアマットのサプライヤーであり、ヨーロッパで高い評価を受けている企業。
H.G社は、ミュンヘン近郊のグラフィン(Grafing)に本社があり1930年代の初めに設立され、多くの欧州自動車メーカーに対し、自動車用フロアマットを生産、販売している。同社の高品質な製品と優れた顧客サービスは、顧客から高く評価されており、グラフィン以外には、ドイツのパーダーボルン(Paderborn)とモウーゼルヴィッツ(Meuselwitz)、チェコ共和国のチェブ(Cheb)に生産拠点を保有しており、日本バイリーン自動車用フロアマット事業の欧州拠点となる。
日本バイリーンの自動車用フロアマット事業は、グループ内VIAM社により、生産・販売を展開。H.G社は、現在、世界5拠点(米国、メキシコ、日本、中国、タイ)に工場を保有し現地の顧客に製品を供給している。
今回の買収により、米国、中国における欧州自動車メーカーや、欧州の日系自動車メーカーに対する事業展開など、大きなシナジー効果が期待できる。