総合商社大手の三菱商事【8058】は、三菱商事を最大株主とするコンソーシアムを東日本高速道路(ネクスコ東日本 以下、NEXCO東日本)及び海外交通・都市開発事業支援機構(ジョイン 以下、JOIN)と組成し、共同でインドの有料道路運営会社Cube Highways and Infrastructure Pte. Ltd.(キューブ ハイウェイズ 以下、Cube Highways)の20%株式持分を取得、同国における有料道路運営事業に参画すると発表した。
Cube Highwaysは、三菱商事が2013年に戦略的提携を結び出資参画しているグローバルインフラファンドI Squared Capital(アイ スクェアド キャピタル)及び途上国の民間セクター支援を行う世界銀行グループの機関である国際金融公社が設立したインドの有料道路運営会社。現在、Cube Highwaysは、7道路、総延長1,700レーンキロメートル※(総延長400キロメートル)超の有料道路を保有・運営しており、今後も事業を拡大していく。
インドの道路総延長は約500万キロメートルと米国に次ぐ世界第2位の長さ。一方、自動車普及率は新興国の中でも低いことから、今後の成長余地は大きく、更なる交通需要が見込まれる。
本件への参画にあたり、三菱商事は本邦高速道路運営会社で、海外でも技術支援・アドバイザリー業務などを実施してきたNEXCO東日本と提携を行った。三菱商事は、これまで培ってきたグローバルでのインフラ投資・事業運営の経験を活用し、また、道路分野における高い技術力・ノウハウを持つNEXCO東日本と協働して、Cube Highwaysの経営陣及び株主と共に、本事業の収益・価値向上に取り組む。
三菱商事は、中長期的な経済成長が見込まれるASEAN等新興国で、社会・交通インフラと不動産などを組み合わせた複合都市開発事業を推進し、アジア最大の民間インフラ市場であるインドにおいても、これらの事業を通じて、同国の経済成長に貢献していく。
※レーンキロメートル:複数車線区間の長さを1車線相当に換算した延長距離