兵庫県の大手アパレルメーカーであるワールドは、子会社であるワールドインベストメントネットワークを通じて、業務用家具の企画、輸入、販売等を行っているアスプルンドの全株式を、東京海上キャピタルが管理・運営するTMCAP2011投資事業有限責任組合等から取得し、連結子会社化したと発表した。
アスプルンド社は、1991年に、家具・雑貨等の輸入・卸売や、OEM向け家具・雑貨の企画・販売などを主な事業として設立。その後、直営事業として、1995年、東京・自由が丘に、家具やインテリアを中心に衣食住を兼ね備えた生活提案型店舗「T.C/TIMELESS COMFORT(タイムレスコンフォート)」を出店し、現在、ファッションビルや百貨店を中心に20店舗を展開している。2001年からは、世界中からセレクトしたキッチン雑貨専門店「212 KITCHEN STORE (トゥーワントゥーキッチンストア)」を出店し、現在、ファッションビルや大型ショッピングセンターを中心に81店舗を展開している。
また、欧州や東南アジアからの家具や雑貨の輸入を通じて培った独創的な企画力やバイイング力を活かし、ホテル・カフェ・レストラン等の業務用家具の販売やインテリアや雑貨の卸売事業を手がけるなど、同社のアイデンティティである “Timeless Value(時空を超えた価値)”から生み出される独自の世界観を活かしたライフスタイル提案力に強みを有している。
一方、ワールドグループは、雑貨事業を束ねるワールドライフスタイルクリエーション(以下、WLC社) の傘下に、ショッピングセンターを中心にバラエティ雑貨からインテリアまで幅広いカテゴリーの品揃えで提案するライフスタイルストア「ワンズテラス」を展開するワンズテラス、駅周辺や駅ナカ、駅チカの立地を中心に女性に向けたファッションストア「イッツデモ」を展開するファッションクロスなどを持ち、生活全般をファッションと捉える昨今の消費者ニーズに対応し、雑貨を中心としたライフスタイルビジネスを強化してきた。
アスプルンド社の家具・インテリア、およびキッチン雑貨事業は、WLC社の事業とも親和性が高く、今回の株式取得により、ワールドグループに迎え入れることで、新たなカテゴリーが加わるとともに、両社がこれまで培ってきた独自の価値観と見識を活かした事業ノウハウ及びプラットフォームを存分に活用し、ライフスタイルビジネスの充実と事業の更なる成長を目指していく。
加えて、ワールドグループのプラットフォーム事業として、生産事業のOEMを行うワールドプロダクションパートナーズや空間設計・什器製造を行う株式会社ワールドスペースソリューションズなどの子会社との連携によって新たな事業領域の成長性が加速することにも期待している。