プライベートエクイティ投資ファンド運営のアドバンテッジパートナーズ(以下、AP)がサービスを提供するファンド(以下、APファンド)が出資するカチタスは、2017年12月12日に東京証券取引所一部へ株式上場し、それに伴いAPファンドが保有するカチタスの全株式の売却が完了する予定であると発表した。
1978年に群馬県で創業したカチタスは、1998年より中古住宅を魅力的に再生してリーズナブルな価格で販売する「中古住宅再生販売事業」に取り組み、以降20年にわたって業界のパイオニアとして発展してきた、国内最大の中古住宅再生事業者である。
2012年3月のAPファンドによる投資実行以来、APはカチタスのV字回復を実現する ために、(1)場が縮小する競売経由から、売り手からの直接買取りへの仕入ルートの転換、(2)社名変更、およびTVCMやネット広告などのブランド・マーケティング強化、(3)採用・育成の強化による人員生産性の向上、(4)リフォームの品質向上推進等などの多岐にわたる価値創造施策を推進してきた。
2016年3月には同業であるリプライスを買収し、経営統合によるシナジー効果を通じて成長をさらに加速させた。この結果、投資実行直前の2012年1月期に12.1億円であった営業利益は、2018年3月期(連結ベース、予算)においては70.3億円となる予定。なお、2017年11月には中古再生住宅事業者のトップランナーとして地方における空き家問題への対応等を評価され、「ポーター賞」を受賞している。
<株式会社カチタスの概要>
会社名 株式会社カチタス
代表者 代表取締役社長 新井 健資
所在地 群馬県桐生市美原町 4 番 2 号
主な事業の内容 中古住宅の再生販売事業、不動産賃貸事業