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日本電産、フランス自動車メーカー グループPSAと自動車向けトラクションモータに関する合弁会社設立

世界首位のHDD用など精密小型モーターから車載、産業用など中大型にシフトしている日本電産【6594】の子会社の日本電産ルロア・ソマーホールディング社は、グループPSA社(以下、PSA)と自動車向けトラクションモータに関する合弁会社を設立すると発表した。

日本電産は、車載モータ事業を戦略的に重要な事業の一つと位置づけ、中期戦略目標Vision2020においても売上高目標を7千億円~1兆円と掲げて成長および強化に努めてきている。

近年、地球温暖化や大気汚染対策として、世界各国がガソリン車・ディーゼル車の販売禁止をこの数ヶ月で相次ぎ発表するなど自動車のゼロエミッション化が世界潮流となっている。この流れを受けて、自動車メーカー各社としても電気自動車(以下、EV)化をこれまで以上に加速させるなど対応を急いでおり、世界規模でEV化が加速しておりこの動きに伴って自動車の電動化はますます進んでおり、日本電産の戦略市場の一つである車載モータ市場も2030年には6兆円市場に倍増すると見られており、中でもトラクションモータは、従来の内燃エンジンに代わる最重要部品の一つであることから各社が注目しており、日本電産においても特に注力している分野である。

日本電産ルロア・ソマーは、本年2月に買収したフランスを代表するモータメーカーであり、得意とする産業用モータのみならず幅広い分野でのモータ事業を展開している。また、PSAは環境意識の高い欧州において第二位のシェアを占める自動車メーカーとして、EVへの移行を積極的に推し進めている。両社は、今後の自動車産業におけるトラクションモータの戦略的重要性を認識し、今般、PSA向けの低コストで高効率なMHEV・EV・PHEV向けトラクションモータにおける協業で合意した。

合弁会社においては、PSAが蓄積している自動車に関するノウハウと日本電産ルロア・ソマーが保有するモータ技術および電装技術を組み合わせることで、主にPSA向けに、低コスト高効率なトラクションモータを開発・生産・販売するとともに、順次、他の自動車メーカーへの販売にも取り組む予定。

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