電設資材のキャビネットでトップの日東工業【6651】は、タイ王国でケーブルラック、キャビネット等の金属製製品・備品、配電盤、金属製の部品板金加工を行っているBANGKOK SHEET METAL PUBLIC COMPANY LTD.(以下、BM社)の株式を第三者割当増資により取得する一方で、日東工業の子会社であるNITTO KOGYO TRADING(THAILAND) CO.,LTD.(以下、NKT)の株主異動合意に伴い、BM社と日東工業との間で株主間契約を締結し、NKTの事業を共同して行なうと発表した。
取得価格は、日本円にして約5億円。
日東工業グループは、成長著しい東南アジアにおいて配電盤事業を柱としたビジネスモデルを構築するため、タイ王国でのNKT設立を皮切りに、シンガポールでのGathergates Group Pte Ltd株式取得と東南アジアでのマーケティング強化と製品の供給体制の整備に努めてきた。
一方、BM社は、タイ証券取引所MAI上場企業であり、1995年5月に設立され、ケーブルラック、キャビネット等の金属製製品・備品、配電盤及び金属製部品を製造販売し、幅広い品揃えによるワンストップサービス、オンタイムデリバリーを強みにする金属加工製品メーカーである。
今回、日東工業の配電盤、キャビネットにおける製品開発能力とBM社の優れた製造技術を融合し、タイ王国での事業拡大を更に進めるため、日東工業によるBM社の株式取得およびNKT事業を共同して行うことになった。海外で活躍する産業インフラ関連企業に貢献できるよう、新しい価値の創造とタイ王国におけるネットワーク構築に取り組んでいく。
◆資本業務提携の内容
・安全で高品質な商品をタイ市場に適した価格、納期で提供
・東南アジア市場全体を見据えたマーケティングおよび魅力的な商品開発
・ローカル市場への販路拡大
・マネージメントのローカル化による現地社会、顧客に適した経営体制の構築