総合通信大手のKDDI【9433】は、イーオンホールディングスの発行済株式を、同社株主から100%取得すると発表した。
KDDIは、今後も成長、拡大が見込まれる教育市場への新規参入を目的とし、2018年1月22日を目途に、イーオンHDの全株式を取得する予定。
外国語教育の分野は2020年以降、小学校における英語教科化、大学入試における英語4技能試験の導入や、訪日外国人観光客の急増に伴うインバウンド需要への対応など、外国語学習ニーズの高まりが想定され、国内では成長が期待される市場であると考えられる。
このような成長、拡大が見込まれる市場において、イーオンHDは、外国語教育のリーディングカンパニーとして、英語・日本語・中国語および留学支援の各分野で充実したサービスラインアップを提供し続けている。
今回の株主異動により、KDDIがこれまで培ってきた「ICT技術」に加え、イーオンHDが長年にわたって育成・蓄積してきた「指導経験豊富な教師・オリジナル教材・留学サービス」を組み合わせ、両社で顧客ひとりひとりにあった学習内容を提示し、新たな価値・サービスの提供を目指していく。
今後、両社のアセットを融合し、AI技術を活用した学習者向けのカリキュラム最適化支援や、VR技術を活用したバーチャル英会話プログラムなどのサービスを検討していく。
KDDIは3,900万 (2017年9月末時点: 法人除く) を超えるauケータイ・スマートフォン、950万 (2017年9月末時点) を超える固定通信サービスの顧客基盤を有しており、これらの通信サービスに加え、エネルギー・コマース・金融・決済・旅行などを「ライフデザイン企業」として、顧客の生活シーンに寄り添ったサービス提供に取り組んでいる。
KDDIとイーオンHDは、あらゆる人のライフイベントにおいて必要不可欠な「教育」と「ICT」を組み合わせた「EdTech」を推進し、グローバル社会における高品質の語学習得という社会ニーズにも応えていく。
■イーオンHDの概要
(1) 商号 株式会社イーオンホールディングス
(2) 事業内容 英会話をはじめとする349校の語学学校運営 語学教材の制作及び販売 インターネット、電話による語学教育
(3) 設立年月日 1973年4月
(4) 本店所在地 岡山県岡山市北区厚生町2丁目3番23号
(5) 代表者 代表取締役会長兼社長 安藝 清
(6) 資本金 100百万円 (2016年3月31日現在)
(7) 連結売上高 27,343百万円 (2016年12月期実績)
(8) 連結社員数 3,461人 (2016年12月現在)