NTTドコモ・ベンチャーズは、同社の運用するファンドを通じて、エンドポイントセキュリティプラットフォームを提供する米国のスタートアップ企業であるCounterTack,Inc(本社:米国マサチューセッツ州ウォルサム)に対して出資を実行したと発表した。
特定の組織や人を狙って行われる標的型サイバー攻撃は、近年大きな脅威となっている。検出を回避するため難読化されたマルウェアを使い、外部との通信に暗号化を活用するなど攻撃の手口や技術が巧妙化しており、従来のシグネチャー型ウィルス対策やネットワーク侵入検知ソリューションでは完全に防ぐことは難しく、より防御力の高いエンドポイントセキュリティへの需要が高まっている。
CounterTack社が提供するエンドポイントセキュリティプラットフォームではサイバー攻撃の検知からフォレンジック調査※1、被害拡大を防止する対処までを行うことが可能であり、さらにエンドポイントのイベントログをクラウド上で分析を行うことにより未知の脅威への対処が可能となる。
プログラム実行中の挙動を動的に監査することで、脅威分析に必要となる情報の可視性を高めたCounterTack社のプラットフォームはMSSP※2やセキュリティオペレーションセンターから高い評価を受けており、今後より一層の利用拡大が期待できる。
また、同社のプラットフォームは高いセキュリティ性能を持つことから、政府機関をはじめとする多くの企業に利用されており、セキュリティ分野における高い成長性と新しい価値創造が期待でき、今回の出資に至ったもの。
※1 フォレンジック調査:
サイバー攻撃を検知した際にシステムへの侵入経路を特定し、被害状況を調査すること。
※2 MSSP(Managed Security Service Provider):
情報セキュリティに関わる運用や保守などを一括して請け負い、サービス提供をするプロバイダ。