自動車、工作機械用ソフト開発や金融向けなどのシステム開発のSYSホールディングス【3988】は、組込システムの開発・販売 有限会社テクノフュージョンの全株式を取得し、子会社化すると発表した。
有限会社テクノフュージョンは、平成8年の創業以来20年以上に渡り、自動車向けの組込システムの開発、通信制御系システムの開発を行っており、専門性の高い技術を蓄積することにより、車載ECU(電子制御ユニット)開発検査装置(シミュレータ)の開発等で実績があり、大手自動車メーカー等の企業グループと直接取引を行っている。
SYSグループは、「グローバル情報技術で笑顔を創る」というコーポレートステートメントのもと、総合情報サービス事業を提供しており、なかでもグローバル製造業ソリューションでは、環境保全や燃費対応、自動運転への対応等から需要が高まっている車載ECU(電子制御ユニット)のシステム開発や検証等をSYSグループの重要な成長分野と位置づけており、また、SYSの成長戦略として赤字・債務超過の企業をターゲットとしたM&Aの検討を行っており、有限会社テクノフュージョンも検討時点で債務超過ではあったが、社内で、事業内容や財務情報の検討を重ねた結果、SYSグループとの営業連携や、改革による事業の効率化等の相乗効果により黒字化することで投資金額の回収が可能であると考え、今回の買収に至った。