集団指導塾「早稲田アカデミー」運営の早稲田アカデミー【4718】は、小・中・高の進学塾・予備校の運営の集学舎及び有限会社クオード・エンタープライズの株式を取得し、子会社化すると発表した。
取得価格は、非開示。
集学舎は、「QUARD(クオード)」のブランド名で、小学生~高校生を対象に進学指導を行う学習塾を経営しており、県立千葉高校をはじめとする千葉県内・東京都内の難関校への高い合格実績により、千葉県内房エリアで圧倒的なブランド力を有している。平成6年の創業以来、生徒間の競争意識醸成により学習意欲を高めるクラス運営と、教務力とプロフェッショナル意識の高い正社員講師による的確な受験指導により成績向上と志望校合格を目指す、という教育方針で実績を積み上げ、生徒・保護者から厚い信頼を獲得している。
有限会社クオード・エンタープライズは、株式会社集学舎のグループ会社であり、「QUARD(クオード)」の校舎物件を保有・管理している。
早稲田アカデミーは、「本気でやる子を育てる」という創業教育理念の下、受験勉強を通じ「自らの力で考え、困難を乗り越えていける子供たちを育てる」ことを基本方針とし、子供たちの生きる力を養い、成長させることに全力で取り組んできた。また、進学塾として、開成高校、御三家中学、早慶付属中学・ 高校等の難関上位校への圧倒的な合格実績により、首都圏トップレベルのブランド力を形成し、業容拡大を図ってきている。
早稲田アカデミーグループは、中期経営計画(平成30年3月期~平成32年3月期)において、「難関中学・高校・ 大学受験の進学塾として全ての指標でNo.1」という10年後の目標に向けた施策の一環として、都県立高校受験市場への本格参入を定めているが、今回、集学舎がグループに加わることで、同社が持つ“地域に根差した教育ノウハウ”の共有により、難関都県立高校合格のための指導システムを強化し、合格実績伸長を加速することが可能となる。また、早稲田アカデミーグループが校舎展開していない内房エリアにおいて高い知名度をもつ「QUARD(クオード)」が加わることにより、新たな市場開拓を早期に実現できるとともに、既存校との連携により、千葉県内でのドミナント強化を推進できるものと期待している。
一方、集学舎においては、早稲田アカデミーグループに加わることにより採用力を強化するとともに、管理機能の共有化により経営効率を向上させ、一層の業容拡大を推進することが可能となる。早稲田アカデミーと集学舎は、難関校への高い合格実績で競合他社との差別化を図るという経営戦略と、目標を同じくする優秀生が切磋琢磨することで学力を伸ばし、志望校合格を実現するという教育方針、受験勉強を通じて子供たちの人間力を成長させるという理念において、相互に親和性が高く、今回の子会社化により、企業グループとして早期のシナジー創出を実現することができるものと考えている。