首都圏で投資用マンションを開発、販売するディア・ライフ【3245】傘下でトランクルームの滞納保証が主力のパルマ【3461】は、中堅・中小企業の事業承継のためのコンサルティングやM&A仲介・助言事業を行っている日本経営承継支援と、中堅・中小企業向け事業承継・M&Aサービス分野における業務提携及び資本提携を行うと発表した。
日本経営承継支援は、全国4ヶ所(東京・大阪・福岡・新潟)を主な活動拠点として、全国の公的機関である事業引継ぎ支援センターや地方銀行・信用金庫・会計事務所・同業他社などの1,000以上のネットワー クを構築し、国内企業の大半を占める年商数千万円~10億円規模の中小・零細企業を主な対象とした、事業承継コンサルティグ及びM&A支援を行っている。
セルフストレージ開発・販売事業を展開するパルマは、中小企業の事業承継M&A仲介・助言事業を展開する日本経営承継支援が有する相続及び事業承継のネットワークを活用し、両社の協業・事業連携を進めることにより、両社の企業価値拡大を図っていく。
(1)日本経営承継支援が有する相続・事業承継ネットワークの活用
パルマは、日本経営承継支援が有する金融機関及び会計事務所等のネットワークを活用し、パルマのセルフストレージ開発の用地仕入れにおいても最近増加傾向にあります相続及び事業承継に絡んだ不動産の案件情報に繋げていく。また、そのネットワークを活用し、パルマが開発したセルフストレージ物件の販売先の販路拡大へ繋げていく。
(2)「相続及び事業承継に関する不動産」の仲介という新たなマーケットへのアプローチ
日本経営承継支援は、会社のM&A仲介・助言事業だけではなく、会社が所有する不動産の売却仲介という新たなマーケットへ事業展開を図ることができる。また、M&Aを仲介した売り手オーナーに対し、売却代金の運用として、パルマが開発したセルフストレージ物件の仲介を行うことにより、M&A完了後の事業収益モデルを構築することが可能となる。
パルマは、日本経営承継支援が行う第三者割当増資の一部を引受け、同社株式を取得する。金額及び出資比率は非開示であるが、出資金額は軽微であり、出資比率についても日本経営承継支援がパルマの関連会社とはならない範囲の比率であるとしている。