建設業界最大手一角の鹿島【1812】は、建築生産部門においてさらなるBIM(Building Information Modeling)の普及展開と高度化を図るため、BIM業務を専業とする新会社「株式会社 グローバルBIM」を設立した。今回その事業推進体制強化の一環として、BIM技術者を多数有するBIM専業会社沖縄デジタルビジョンの全株式を取得し、グローバルBIM社との経営統合を実施した。商号は「株式会社グローバルBIM」を引き継ぎ、鹿島グループのBIM専業会社として、事業活動を行っていく。
今後もグローバルBIM社は、BIMモデリング、BIMコンサルティングなどのサービスを、鹿島以外のゼネコン、設計事務所などに幅広く提供していくと同時に、鹿島が開発し社内運用しているBIM施工計画支援ソフト「smartCON Planner」などのアドオンソフトを公開・販売することで、建設業界の生産性向上に寄与する事業を目指す。さらには、クラウド技術や高度なセキュリティをベースとした国内・海外の提携BIM事務所の効率的な運用、BIM業務を在宅で行う「BIMママ」の活躍による働き方改革など、時代を先取りする努力をしながら、将来的には日本版IPD※(Integrated Project Delivery)の先進企業としてBIMノウハウを提供する、日本初のBIMサービスプロバイダーを目指す。
※施主、設計者、元請、協力会社などプロジェクトにかかわるメンバーが協力しながら、よりよい建物を建設するという目的に向け、プロジェクトの初期段階から共同で最適な決定を行うことを可能にする協業体制。
◆株式会社グローバルBIM 会社概要
代表取締役社長:中野 隆
取締役副社長:矢嶋 和美
所在地:東京都港区元赤坂1-3-9 K-Frontビル
資本金:9,800万円
主な事業内容:BIMモデリング、BIMコンサルティング、BIMソフト開発・販売、IPD推進など