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アスラポート・ダイニング、子会社通じ大分の菓子製造菊家を買収

焼き肉「牛角」FC店を展開しているアスラポート・ダイニング【3069】の連結子会社で牛乳・乳製品・はっ酵乳・デザート等の製造、販売を行っている九州乳業は、大分の菓子製造販売である菊家を買収すると発表した。

アスラポート・ダイニングは、焼肉、居酒屋等の外食フランチャイズを中心に全国で779店舗(平成29年8月31日現在)を展開しているが、平成25年度より「食のバリューチェーンを構築する」という目標を掲げて外食から生産事業並びに流通事業への進出を果たし、多層的な付加価値を生み出すビジネスモデルの構築に取り組んでいる。そしてこれを実現するための4つの戦略として「既存ブランドの競争力強化と成長」、「ブランド・ポートフォリオの多様化」、「海外市場への進出」、「食品生産事業と六次産業化」への取り組みを掲げ、更なる成長を目指している。

九州乳業は、大分県大分市に本社を置き、主力ブランド商品「みどり牛乳」のほか、乳酸菌飲料、ヨーグルト、アイスクリーム、脱脂粉乳、バター等の製造販売を主事業としており、また、サッカーJ2の大分トリニータのユニフォームパンツスポンサーを平成26年から続けるなど、地域に根差した活動を積極的に行っている。

菊家は、九州で40店舗(平成29年9月1日現在)を展開する、大分県の大手の和菓子・洋菓子の製造・販売会社。同社の商品には国内外で非常に評価が高いものが多く、「モンドセレクション」で14年連続の最高金賞を受賞した主力製品「ドン・フランシスコ」を始め、数々の創作菓子をこれまで生み出してきた。

アスラポート・ダイニングは、前述の4つの戦略の中で、九州乳業及び同じく九州に本社を置く弘乳舎の生乳、脱脂粉乳等の原材料を菊家に提供して新商品の共同開
発を行うことや、その他グループとのシナジーなどにより、「食品生産事業と六次産業化の推進」が図られ、また、グループが持つ販売先に菊家商品を提供することにより「ブランド・ポートフォリオの多様化」を充実させることができると考えいる。今後、双方の製造機能を活用した商品の共同開発や事業基盤を活用した販路の拡大及び営業力の強化が見込まれ、より成長力の高い企業グループになることが可能であると判断したことから、同じ大分県に本社を置く九州乳業が対象会社の株式の一部を取得し子会社化する方向で、九州乳業、菊家及び菊家の株主である株式会社齋藤商事の三者間で株式譲渡に関する基本合意を締結した。

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