M&Aニュース配信NO.1サイト|M&A ニュース速報 | M&A タイムス

LIXILグループ、南アフリカ水回り製品製造のGDWT社を完全子会社化

住宅設備最大手のLIXILグループ【5938】は、完全子会社であるLIXILが51%を出資するGrohe Dawn Watertech Holdings Propriety Limited(以下、GDWT)につき、合弁相手のDistribution & Warehousing Network Limited(以下、DAWN社)から残りの49%の株式を取得し完全子会社化すると発表した。

GDWTは、南アフリカのヨハネスブルグに本拠を置き、トイレ、水栓金具をはじめとする水まわり製品の製造・販売を行っている合弁企業で、LIXILは同社株式の51%を保有する支配株主となっている。LIXILは、DAWN社が保有するGDWTの残りの普通株式49%を追加取得し、GDWTがDAWNの株主ローンの返済を行う。本取引の総額は3億2,450万南アフリカランド(約27億5,200万円、1南アフリカランド=8.48円で換算)で、認可等の諸条件が満たされることを前提に、完了する予定。

LIXILグループ社長兼CEOの瀬戸欣哉氏のコメント
「LIXILは、水まわり事業のグローバル展開を強化しています。GDWTの完全子会社化は、GDWTが展開するブランド・ポートフォリオの管理や事業戦略に関するLIXILの関与を高め、南アフリカやサハラ砂漠以南のアフリカ地域における成長市場において、事業拡大を目指す戦略に基づくものです。これまでも財務管理、サプライチェーン、製造、品質管理、マーケティングなど様々な側面で、LIXIL本社が積極的な支援を提供し、GDWTのガバナンス強化と事業効率の向上につなげてきました。完全子会社化を機に、こうした取り組みをさらに加速させ、この重要市場において、持続可能な成長を実現していきます」

なお、本取引完了後もDAWN社は、引き続きGDWTの主要代理店となる。また、GDWTは、2021年までにアフリカ地域における水まわり事業のリーディング企業になるというビジョン達成に向けて、株式取得完了後にコーポレート・ブランドを再構築し、新たに「LIXIL Africa」というブランドとして展開する予定。 GDWTのCEOであるHenk Suelmann氏は、次のようにコメントしている。「GDWTは、新たな一歩を踏み出し、グローバルに事業を展開するLIXILグループの一員として重要な役割を担うことになります。投資に加え、日本をはじめとする様々な地域から強力なサポートが得られる環境が整い、顧客に世界水準の高い品質の製品・サービスを提供することが可能となります。当社は、展開するブランドの製品が、アフリカのすべての人に利用されるようになることを目指しており、LIXILグループの一員となることで、このビジョン達成にさらに近づくことができると考えています」

GDWTは、アフリカのサハラ砂漠以南地域におけるGROHEブランドの製品の総代理店であり、加えてCobra Water Technologies、Libra Bathrooms、Plexicor、Apex Valves、Vaal Ceramics、ISCA といった水まわり製品のブランドを展開している。GDWTの2017年3月期の売上は、12億7000万南アフリカランド(約98億円、2017年3月期中平均レート 1ランド=7.74円で換算)。

モバイルバージョンを終了