東京電力に次ぐ業界2位の関西電力【9503】は、アイルランド共和国における風力発電所の運営を目的として、同国の風力発電事業者であるエヴァレイアー※1社の株式60%を、双日の子会社である「ミライパワー・ヨーロッパ社※2」、「三菱UFJリース」、および当社子会社である「ケーピック・ネザーランド社※3」の3社による共同設立会社「シャムロック・ウインド社※4」を通じて取得すべく、このたび株式売買契約を締結した。
これにより、関西電力はシャムロック・ウインド社を通じて、エヴァレイアー社が手がける風力発電事業の権益24%を保有することになる。
エヴァレイアー社は、アイルランドで5箇所の風力発電所(総発電容量22.3万kW)を保有、運営しており、うち4箇所は既に営業運転を開始済みで、残り1箇所は平成30年に営業運転を開始する予定。
欧州での発電事業、また海外における水力発電を除く再生可能エネルギー事業への参画は、関西電力にとって初めてであり、これにより、海外事業における関西電力持分容量は合計227.3万kW※5となる。
欧州においては、脱炭素化の流れから、固定価格買取制度等が整備され、再生可能エネルギーの電源開発が進んでいる。関西電力は、本事業を皮切りに、欧州における再生可能エネルギー事業の拡大を目指すとともに、海外における大規模風力事業のノウハウ等を国内にフィードバックすることで、国内においても積極的な開発を進め、低炭素社会の実現に向け貢献していくとともに、欧州以外の地域についても、これまでに培った技術力やノウハウを活用しつつ、海外事業を関西電力グループの収益の重要な柱とするため、積極的に海外発電事業に取り組み、国内トップクラスの海外IPP事業者を目指していく。
※1アイルランドの風力発電事業会社
※2双日と双日欧州会社がそれぞれ75%、25%出資する英国発電子会社
※3関西電力100%出資の子会社
※4双日グループ、当社グループ、三菱UFJリース3社で英国に共同設立した会社
※5商業運転前の参画案件を含んだ値