総合リース国内首位のオリックス【8591】は、情報処理サービス事業を展開するプリマジェストの全株式を取得したと発表した。
プリマジェストは、文書や帳票類を高速イメージスキャナーにより電子化し、その情報を活用するシステムの構築およびBPO受託を行う、イメージ情報ソリューション分野の事業会社。書類の受付開封から、点検、スキャニング、データ化、不備対応など、社内手続完了に至るまでの業務プロセスの効率化を目的として、システムの構築からメンテナンス、BPO受託まで一貫したサービスを提供している。特に大量文書の高速データ処理に強みを有しており、多くの文書や帳票類を短時間に処理する必要のある金融機関や物流・流通大手事業者などの業務効率化を支援している。
BPOの市場規模は3兆7000億円と大きく、今後も人員不足や働き方改革に伴う業務効率化ニーズの高まりにより、年率2%程度で拡大していくと予想されている。イメージ情報ソリューション市場においても、従来内製化していた業務についてBPOサービスを採用する企業が増えており、プリマジェストは市場の拡大を上回る成長を目指す。
オリックスは、プリマジェストの経営の独立性や自主性を維持しつつ、オリックスグループが蓄積してきた業務効率化ノウハウの共有やシナジーの見込める企業とのM&Aなどを通じて、イメージ情報ソリューション分野におけるプリマジェストの確固たる地位を確立する。オリックスは今後も成長が期待されるIT分野およびBPO分野において、事業やサービス面で競争優位性を有する企業への投資および成長支援を積極的に行う方針。