業界2位の人材総合サービス会社で持株会社傘下にテンプスタッフやインテリジェンスを有するパーソルホールディングス【2181】は、豪州を中心に人材サービス事業及びメンテナンス事業を行う豪州証券取引所に上場する豪州人材サービス・メンテナンス会社Programmed Maintenance Services Limited(以下、プログラムド社)の発行済株式の100%を取得し、子会社化すると発表した。
取得価格は、約691億円。
プログラムド社は、1951年、塗装サービス企業として創業し、その後、設備・機器メンテナンス領域に事業を拡大。2007 年以降には、豪州人材サービス大手との経営統合を進め、現在は、人材派遣、人材紹介を主軸とする人材系サービスと、商業施設・学校などの施設管理、塗装・用地整備、鉱山施設メンテナンス事業を主軸とするメンテナンスサービスの2つを大きな柱に事業を展開している。
パーソルグループは、グループビジョン「人と組織の成長創造インフラへ」の実現に向け、日本国内のみならず、アジア・パシフィックエリアでの事業拡大を重点施策の一つとして推進しており、こうした中、本株式取得により、プログラムド社が持つオーストラリア、ニュージーランドにおける規模・実績ともに強固な事業基盤を活かした事業展開が可能となり、アジア・パシフィック地域最大級の総合人材サービスグループとなる。
さらに、設備・施設メンテナンスの受託に強みをもつプログラムド社のノウハウは、今後パーソルグループが既に事業展開している日本及び東南アジア、北アジアにて展開していくことで、更なる事業拡大が実現。 今後両社は、成長著しいアジア・パシフィック地域において、人と組織の成長を支援する企業グループとしてさらなる飛躍を目指していく。
パーソルホールディングスの海外事業は、2010年に米国の大手人材サービス企業Kelly Services Inc.との戦略的業務提携を締結し、2012年には両社の北アジア事業における合弁事業を開始した。2016年よりアジア・パシフィック全域に合弁事業を拡大。現在は、採用支援、人材派遣、人事労務コンサルティングを中心に、13の国と地域(中国、香港、韓国、台湾、シンガポール、ベトナム、インドネシア、マレーシア、タイ、インド、ニュージーランド、オーストラリア、アメリカ)にて事業を展開している。一方プログラムド社は、グループ連結売上で2691百万豪ドル、連結 EITDAで96百万豪ドル(平成29年3月期)となる大手人材サービス・メンテナンス会社。今後は、パーソルホールディングスがアジア・パシフィック地域で培ってきたノウハウや顧客基盤と、プログラムド社が保有する豪州等における規模・実績ともに強固な事業基盤を組み合わせることで、更なる事業展開に努めていく。