総合商社の双日【2768】と自動車部品品質検査会社として国内最大手のグリーンテックは共同で、米国インディアナ州フィッシャーズ市に本社を置くStratosphere Quality LLC(以下、ストラトスフィア・クオリティ)の全経営権を取得(双日:65%、グリーンテック:35%)したと発表した。
既存の自動車関連事業領域での新たな機能獲得を目指す双日と、海外事業展開の拡充を目指すグリーンテックとの間で既に包括提携していたが、今回、ストラトスフィア・クオリティの共同買収に関して合意に至った。
ストラトスフィア・クオリティは、グリーンテックと同様に自動車メーカーや自動車部品メーカー等を顧客とし、部品等の品質検査を主業とする大手サービスプロバイダーであり、2009年の創業以来の高成長を継続し、北米で約3000社の顧客基盤を有している。
自動車大国である米国をはじめ、北米における自動車生産が堅調に拡大する中で品質検査の需要は増加傾向にあり、自動車の新規モデルの投入件数の増加、精密化、部品調達先の多様化、リコールの件数・規模の拡大など、品質検査に対する要求の高まりにより今後も品質検査市場の高い成長が見込まれている。
双日とグリーンテックは、ストラトスフィア・クオリティと顧客ネットワークを相互に活用し、日本と北米の両市場とのシナジーを追及しながら、検査市場領域での事業拡大により、安定的な収益基盤を構築していく。