世界首位のHDD用など精密小型モーターから車載、産業用など中大型にシフトしている日本電産【6594】は、イタリアの非公開会社LGBエレットロポンペ社の持分100%をLGBの持分保有者から取得したと発表した。
◆新子会社概要
(1) 社名 LGBエレットロポンペ社(LGB Elettropompe S.r.l.)
(2) 本社所在地 パドヴァ県、イタリア
(3) 設立 1991年
(4) 役員 :
取締役会長兼CEO パオロ・デルポジェット
(FIR エレットロメッカーニカ社(FIR Elettromeccanica S.r.l.) CEO)
取締役ゼネラルマネジャー ジョルジョ・ロビセット (旧LGB CEO)
取締役 ジェームス・ハリー (家電産業事業本部 欧州CFO)
(5) 事業内容 商業向け食洗機用ポンプ、オーブン用モータの設計・製造・販売
(6) 従業員数 41人(2017年5月末現在)
(7) 売上高 9.8百万ユーロ(2016年12月期)
日本電産は、家電・商業・産業用事業を戦略的に重要な事業の一つと位置づけ、強化に努めてきている。そのうち商業用事業は、2012年11月の米国キネテックグループ買収以降、業績進展の一翼を担う重要事業として特に注力しており、欧州においては、 元キネテックグループの一社であるFIRエレットロメッカーニカ社を通じて厨房機器(食洗機、オーブン等)向けポンプ・モータ、建設用機器(吊り上げ機、昇降機、リフト等)、ポンプ向け商業用モータ他を提供している。
日本電産は欧州の商業用モータ事業強化のため、FIRを主軸に2015年9月にE.M.G. エレットロメッカーニカ社の事業資産を取得し、2016年5月にE.C.E.社を買収した。LGBは商業向け食洗機用ポンプ及びオーブン用モータの分野で、イタリアにおいてFIRと並ぶ高品質で有名なブランド。本件取引を通じて、現在 FIRが入りこめていない顧客を獲得することができ、欧州の商業用家電市場におけるFIRのポジションを更に強化することが可能となる。 また、FIRのサプライチェーン及び生産拠点を活用することによる購買シナジー・コスト削減シナジーを実現し、更なる収益力向上ができると考えている。