福岡県のロボット開発ベンチャーのテムザックと化学品商社のCBCは、今までにない新しい介護・福祉ロボットの開発・販売に向けて資本業務提携を行うと発表した。
◆資本業務提携の背景
テムザックは、新たな介護・福祉ロボットの開発にあたり、世界18ヵ国41拠点を持つCBCのグローバル・ディストリビューション・ネットワークを活かした営業力を活用し、製品やサービスの拡販を行っていく。
CBCは、創業100年を見据え、NEWビジネス部門を設置し、新たな基軸事業とすべく、介護福祉関連事業、パーソナルモビリティ事業、セキュリティ事業に取り組んでおり、それらに横断的に関わるAIやロボティクス分野への積極的な投資事業展開を行っている。CBCはテムザックのロボット開発技術をベースに、応用・商品開発を行い、製造、販売を行う。
今回の提携で両者の強みを活かし、技術開発分野ではテムザック、グローバル・ディストリビューション・ネットワークを活かしたマーケティング、セールス及び製造分野はCBCと、シナジーを高めることで日本のロボット業界の更なる高みを目指していく。
◆CBC株式会社の概要
化学品を中心に取り扱う商社として日本で産声を上げ、これまで「創造商社」として、90年以上の歴史をもち、人々の豊かな暮らしに欠かすことができない「健康」「安全」「利便性」を提供することを目的に、化学・樹脂・医薬分野から食品や繊維、そして光学・電子情報機器、セキュリティ・情報 通信分野、介護分野に至るまで、多様な事業を展開してきている。 昨今は、商社機能だけではなく、昨今は医薬の中間体を製造する工場や自動車部品製造や光学レンズ製造など自社工場を所有し、メーカービジネスにも力を入れている。 グループ企業全体の売上は国内外あわせて約2000億円となり、商社機能とメーカー機能を併せ持ち、グループのネットワーク力、情報収集力、連携力を活かしながら、多彩な取り扱いアイテムと多様な ビジネススタイルであらゆるニーズに対応している。
◆株式会社テムザックの概要
福岡県宗像市に設立されたサービスロボット開発専業企業。
災害救助、警備、介護、歯科教育用シミュレーター、家庭用見守りロボットなど多様な実用ロボットを手掛ける日本のロボット開発のパイオニア企業。 本社・台湾・イギリス・京都・横浜と国内外に5拠点を持ち、国内外の企業・研究者と緊密に連携することでグローバルに製品開発を行っている。 2017年3月、ドイツ・ハノーバーで行われたCebit(ITソリューションに関する国際展示会)ではNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)に招聘され、世界にその技術力の高さをアピールした。