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大和自動車交通、配車システム開発等のモーションと資本業務提携

東証2部上場で都内ハイヤー・タクシー4大手の一角である大和自動車交通【9082】は、交通配車システム開発等のモーションと資本業務提携を行うと発表した。

モーションは、ビッグデータ解析を中心として、タクシー・デマンド交通配車システム、PayPal連動ダウンロード販売支援サービス、EV充電器管理システム、携帯端末請求按分など一括管理システム等の事業展開を行っているスマートフォンアプリ・システム開発企業。

現在、大和自動車交通を含む旅客運送業界は乗務員の高齢化と採用難に伴う乗務員不足の深刻化、IT技術の進化に伴い本業界に新規参入した競合他社の攻勢、政府が主導する規制改革の流れによるシェアリングビジネスの解禁等の影響を受け、日々競争が激化している。

このような環境の中、大和自動車交通は中期経営計画「Start80」を策定し、ハイヤー・タクシー事業の成長に向けた課題の一つとして、特定のニーズ(ビジネス利用、訪日外国人、個人移動、施設送迎等)にフォーカスした移動サービスの強化を掲げ、新サービス推進プロジェクトの立ち上げを行い、特定のニーズに対応したサービスモデルの設計やモバイル端末でのアクセスが適合するサービスに関するアプリの開発を他社への外部委託を通じて取り組んできた。

さらに、大和自動車交通は、本年4月には約6千台の車両ネットワークを構築し、今後当該ネットワークに対するサービスをいかに発展させていくかを重要な経営課題に据えている。また、将来の展開としてさらなる規模の車両ネットワークを構築することを目指しそのネットワークを核とした成長と発展を検討していく方針。

一方で、大和自動車交通は現在システムやソフトウェアの開発を他社へ外部委託している状態であり、市場環境への変化への対応という観点から経営の自由度やスピードに限界があると感じており、中期経営計画に掲げる課題並びに経営課題のもと、今後のさらなる柔軟な発想によるスピード感あふれる成長を実現するため、今回の資本業務提携の内容を実現させることが企業価値向上につながると考え、今回の資本業務提携を決定した。

今後、モーションは大和自動車交通の今後のIT戦略部門としての中核を担うこととなる。大和自動車交通は、引き続きネットワークの拡大や新サービスの開発を行うとともに、 戦略的なIT部門を設置し、新たなビジネスモデルの構築と乗務員不足対策及び交通弱者対策を実現し社会貢献を果たすことを目指す。

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