電機大手のシャープ【6753】は、ソフトバンクグループ【9984】設立の私募ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」へ参画すると発表した。
投資期間は5年間で、この間のコミットメント額(拠出額の上限)は10億USドル(約1,126億円。1USドル=112.64円で換算)となる。
シャープは、2017年3月期連結業績において、全事業の収益力回復を通じて3期振りの営業黒字を達成し、更なる成長軌道への転換を図るべく、様々な検討を進めており、中でも、IoTをキーワードに変革が進みつつあるグローバルな潮流の中で、新生シャープとして再び輝きを取り戻し、世界有数の「IoT企業」へのトランスフォーメーションに向けて攻めの事業拡大を進める方針。
本ファンドは、IoTを始めとする最先端テクノロジーに対して出資することが予定されており、その資金量は現時点で世界最大規模と目されることから、新たな事業分野の創出、パラダイムシフトが期待される。シャープは、このような本ファンドへ参画し、IoT市場の知見を取り入れる機会を得ることが、シャープが目指すIoT企業としての事業展開を加速するものと判断し、本ファンドへ参画することとした。
なお、本ファンドは、テクノロジー業界における投資運用能力、高度な業務運営知識及び幅広い経験を有するソフトバンクグループの投資チームが投資を実行することから、シャープの収益の向上にも資するものと期待している。
本ファンドの投資活動が開始された後、本ファンドが投資の実行を決定する度に、シャープは本ファンドへの出資割合に応じて資金を拠出することとなり、投資期間は5年間、この間のコミットメント額(拠出額の上限)は10億USドル(約1,126億円。1USドル=112.64円で換算)。