総合建設コンサルタント首位の日本工営【1954】は、シンガポール水力発電事業投資会社Ironmont Hydro Pte. Ltd.(以下、アイロンモントハイドロ社)に出資をすると発表した。
出資総額は、10百万米ドル、日本円にして約11億円を事業進捗に応じて段階的に実施していく。
日本工営は、域内の有望案件を形成し、民間資金を投入する体制を整えて迅速な事業創出を推進するとともに、安定した発電施設運営ならびに将来に向けて事業の開発と経営を担う現地人財を育成し、アジア地域での再生可能エネルギーの普及拡大に取り組む。
アジア諸国のインフラ開発市場について、アジア開発銀行は2016~2030年にインフラ需要が26兆ドル(約3,000兆円)に上ると予測しており、エネルギー分野では電力供給網の整備、民間資金を活用した発電事業の開発と推進への期待が寄せられている。
今回、日本工営が出資するアイロンモントハイドロ社は、アジア全域を対象に中小水力発電を中心とする再生可能エネルギー分野で、民間資金の組成による事業開発と運営を行う電力事業投資会社。
日本工営は、アイロンモントハイドロ社の経営や投資判断に関与し、有望な水力発電事業者や事業案件の発掘および運営参加を計画していく。案件参画を通して、民間主導型エネルギーインフラ事業投資の実績と知見を獲得し、日本工営が持つ建設計画・実施までの技術や民間資金活用のノウハウを融合させ、インフラ開発の一翼を担っていく。また、アイロンモントハイドロ社はインドネシアで複数の発電事業を開発・運営している水力発電事業者PT. Arkora Hydro(以下「アルコラ社」)へ出資参画している。 日本工営グループでは、アルコラ社などの発電事業会社が手掛ける複数の中小水力発電事業開発に対して、技術レビュー、アドバイザリー業務および施工監理等のサービス提供を推進する。
日本工営は、今後も拡大・変貌するアジア新興諸国におけるエネルギー市場において、活発な事業活動を展開していく。