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コニカミノルタ、医療IT強化に向けパナソニック ヘルスケア子会社を買収

複合機中堅のコニカミノルタ【4902】は、パナソニック ヘルスケアと、同社の子会社でPACS (Picture Archiving and Communication System:医用画像保管・管理システム)メーカーであるパナソニック メディカルソリューションズ(以下、PHCMS)の全株式を取得すると発表した。
取得価格は、非公表。

PHCMSは、パナソニック ヘルスケアの100%子会社で、CT、MRI、X線画像などの医療用画像データを、保管、管理するシステムであるPACSを中核とした、病院およびクリニック向けソリューション事業を国内で展開している。

今回の買収を通じて、コニカミノルタは、医療IT事業成長に向け、PHCMSの販売チャネルおよび顧客ベースの獲得によりコニカミノルタグループの顧客基盤を拡大し、中小病院およびクリニック市場でのトッププレイヤーとして、国内PACS市場でのシェアと売上のさらなる拡大を目指すとともに、PHCMSの人財および画像処理技術の獲得により、医療IT事業の展開力強化、開発力強化、商品力強化を図る。

コニカミノルタは、DR*、超音波診断装置、医療ITを3本柱として、病院・クリニック向け医療用画像情報を中心にヘルスケア事業を展開し、医療のデジタル化・ネットワーク化への支援を行っている。医療IT分野では、2015年に米国のヘルスケアイメージングソリューションプロバイダーViztek社を買収し、次世代医療ITソリューションのグローバル展開を進めている。
コニカミノルタは、今回の買収により、次世代医療ITソリューションの国内展開拡大を加速し、国内医療IT市場でのプレゼンスを高めていくとともに、病院・クリニック市場における一層の診療の質向上と効率化を目的として、画像診断機器とITを組み合わせたソリューションを展開していく。

*Digital Radiography: 照射されたX線をセンサーパネルで受光し、ダイレクトにデジタル画像を得る撮影方式の総称。

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