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オリックス、米国の地熱発電事業会社に707億円出資

総合リース国内首位のオリックス【8591】は、地熱発電事業などを手掛けるOrmat Technologies, Inc.(以下、「Ormat」)の発行済み株式の約22.1%を約627百万米国ドル(約707億円)で取得すると発表した。

Ormatは、地熱発電設備の設計・製造・販売・据付事業を行うのみならず、自ら地熱資源開発および地熱発電事業を手掛ける、世界で唯一の地熱事業垂直統合企業体。1965年に創業し、ニューヨーク証券取引所、テルアビブ証券取引所、フランクフルト証券取引所に上場している。

地熱発電設備は、全世界において2,200メガワット(MW)の累積導入実績を有し、バイナリー式の発電設備導入量においては世界トップシェアとなる約85%を占めている。また、地熱発電事業は米国のみならず中米やアフリカなどでも事業展開しており、727MWの設備容量を保有している。

地熱発電は、気候の影響を受けず安定的に電力を供給できることから、石炭火力発電などと並びベースロード電源として活用されており、発展途上国に限らず、日本を含めた先進国でも成長が期待され、世界の地熱発電市場は2016年時点での設備容量である約14ギガワット(GW)から、2021年には23GW以上に拡大すると見込まれている。

オリックスは、グループで運営する「別府 杉乃井ホテル」(大分県別府市)において、自家用としては国内最大規模となる1.9MWの「杉乃井地熱発電所」を所有・運営。また2017年3月には東京都八丈町との間で地熱発電利用事業に関する協定を締結するなど、地熱発電事業に取り組んでいる。さらに、本件出資を通じてOrmatと戦略的に提携し、主として日本およびアジア地域における地熱発電事業などを推進していく。

オリックスは、太陽光発電事業をはじめ、風力発電事業、地熱発電事業、水力発電事業などの再生可能エネルギー事業を世界各地で行っており、総設備容量は約2GWに上る。今後も積極的に事業を推進し、再生可能エネルギー市場におけるグローバルプレイヤーの地位を築いていく。

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