グローバル総合物流企業である郵船ロジスティクス【9370】は、トルコ法人のYusen Logistics Turkey Lojistik Hizmetleri Ltd.Sti.とInci Lojistik (以下、「IL」) を統合し、新会社Yusen Inci Lojistik ve Ticaret A.S.(以下、「Yusen Inci Lojistik」)を設立したと発表した。
新会社Yusen Inci Lojistikはイスタンブール市内に本社を設け、イズミル、マニサ、ブルサ、アンカラの計5都市10拠点の営業所及び物流施設でトルコ全域の利用者にサービスを展開する。
物流施設はイズミルをはじめとする計30,000㎡の倉庫内に冷凍・冷蔵・定温エリアも有しており、在庫管理、流通加工などの各種ロジスティクスサービスや保税倉庫での非居住者在庫オペレーションを提供、また、顧客の生産ラインにJIT供給するための部品の事前組立てなど付加価値の高いコントラクト・ロジスティクスサービスの提供が可能。
Inci Holdingを親会社に持つIL社は1997年に設立され、トルコ国内を基盤に海上・航空フォワーディング、欧州域内及びトルコ国内のミルクランサービスやJIT配送、リターナブルラックの管理・運用などサプライチェーンソリューションサービスを幅広く展開。郵船ロジスティクスは2014年にIL社へ出資し、協業してきたが、今回事業統合し、新会社を発足させることでさらに双方の事業を強化することとなった。
郵船ロジスティクスは、グループ中期経営計画でトルコを重点地域と位置付けており、この戦略的統合により郵船ロジスティクスの強みであるグローバルネットワークとIL社のトルコ国内市場で培ったノウハウを補完し合うことでさらに事業基盤を強化し、あらゆる物流ニーズに応えていくとしている。