大分、宮崎、愛媛で不動産業を営むグランディーズ【3261】は、福岡を地盤として不動産売買・賃貸、建物の維持・管理を行うDiproの全株式を取得し、同社を連結子会社化すると発表した。
グランディーズは、競争の厳しい都市部で後発企業である同社が用地取得競争に加わるよりも、競争の少ない地方都市での事業展開が得策であるとの考えから、平成25年10月に宮崎営業所を開設して以来、松山営業所、高松営業所を開設し、土地取得競争の激しい政令指定都市圏を避けて拠点を開設してきた。
Diproは、福岡市に本社を置き、平成12年にジャスダック市場に上場、平成20年に民事再生法の適用を申請した不動産会社ディックスクロキの創業者である黒木透氏が、平成21年に設立した不動産会社。福岡市を中心に、鹿児島県、大分県に660戸の管理物件を抱えている。同社は民事再生法適用当時のディックスクロキに在籍した社員やビルオーナーも抱え、福岡の不動産業界にも精通。創業者の黒木氏が別会社で展開する民泊事業に専念するため、同社の譲渡を決意したもの。
現在、Diproは賃貸管理、不動産売買の仲介を中心に事業を展開しているが、過去にはビルを1棟ごと購入しリノベーションを行い販売するような開発事業も行っている。
今後、グランディーズの連結子会社となることで様々な事業展開が可能となり、相乗効果も期待でき、両社の企業価値向上に有効であると判断、グランディーズはDiproを子会社化する。これにより、今まで未開拓であった都市部への進出をはかり、さらなる事業の拡大と企業価値の向上を図りたいとしている。