エスアンドエイチジャパンは、2月28日に東京地裁へ特別清算を申請、3月10日に特別清算開始決定を受けた。申請代理人は増田智彦弁護士(東京丸の内法律事務所)。
エスアンドエイチジャパンは、1990年11月に設立、ドイツ・ジーマティック社の総輸入販売元としてドイツ製高級システムキッチンなどの輸入販売を手がけていた。大手ゼネコンや不動産会社などを得意先として都内の新築分譲マンションに導入し、ピークとなる2008年3月期には年売上高約44億2500万円を計上していた。
しかし、リーマン・ショック以降、不動産マーケットの急激な縮小によって、マンション開発計画が先延ばしとなるなど市況が低迷。為替デリバティブ取引に伴う大幅な欠損計上もあり債務超過状態が続いていた。
2016年11月には主力事業であるドイツ製システムキッチン等の販売をエスエムダブリュ・ジャパンに譲渡、清算処理を進め2017年2月15日開催の株主総会の決議により解散していた。
帝国データバンク及び東京商工リサーチによると、負債総額は約25億円。