セキュリティシステム販売会社等を傘下に持つあいホールディングス【3076】は、連結子会社であるグラフテックの業務提携先である金属異物検査装置の開発・販売を行うアドバンスフードテックの株式86.6%を取得し、子会社化すると発表した。
アドバンスフードテックは、金属異物が放つ磁力源を高感度の磁気センサーで検出する金属異物検査装置の開発・販売を事業内容とする会社で、蓄電池のフィルムやインスタント食品、冷凍食品のパック商品などの異物混入防止向けに商品化している。
グラフテックは、自社が手掛ける計測機器や試験装置で自動車、電機、機械分野に強みを持っており、アドバンスフードテックの製品を加えることで、食品、医薬品、化粧品分野などの市場が開拓できるとの狙いから、両社は、2016年11月28日付で業務提携契約を締結し、協力関係を構築してきていた。
グラフテックでは、 既に業務提携以降、食品工場をはじめとする多数の顧客からの引合い並びに注文があり、あいホールディングスがアドバンスフードテックを子会社化し、グラフテックを総代理店としてグループと一体となって製品を拡販することが、両社の今後の競争力や成長力を一段と高めることになると判断、今回の子会社化を行うもの。