国内携帯電話大手のNTTドコモ(以下「ドコモ」)【9437】は、博報堂DYホールディングス【2433】傘下で広告事業をはじめとした統合マーケティングソリューションを提供する博報堂と、O2Oマーケティング分野における新たなソリューションを共同で創出するために、業務・資本提携をしたと発表した。資本提携の内容としては、ドコモの100%子会社であるロケーションバリューへの共同出資となり、ロケーションバリューの出資比率は、ドコモ82.7%、博報堂17.3%となる。なお、出資金額は、ドコモが約120百万円で、博報堂が約100百万円。
今回の提携は、ドコモが保有する利用者の購買履歴やサービス利用履歴、位置情報などのデータと博報堂および関係会社が保有するWeb閲覧履歴等のデータを分析したマーケティングデータを、利用者の同意を得たうえで活用することで、利用者一人ひとりのニーズに合ったプロモーションを展開できるソリューション(以下「O2Oマーケティングソリューション」)を企業等に提供することを目的としたもの。
O2Oマーケティングソリューションを企業等に提供するにあたり、既にスマートフォンを利用したO2Oアプリケーションの開発・販売をおこなっている、ロケーションバリューが新たに発行する株式を、ドコモと博報堂がそれぞれ引き受け、ロケーションバリューが、O2Oマーケティングソリューションの提供に関する事業を運営する。
ドコモと博報堂は、今後、購買行動の傾向を把握することができるサービスである「レシートリワードサービス」の事業化を本格的に進めていくとともに、O2Oマーケティング分野における新たなソリューションの創出に向けて取り組んでいくとしている。