店舗メンテナンスサービスを提供するシンプロメンテ【6086】は、商業施設等のディスプレイを手掛ける乃村工藝社【9716】との間で、資本提携及び業務提携に向けた基本合意書を締結したと発表した。
シンプロメンテは、飲食及び物販・小売り店舗チェーンを中心に、現在全国27000を超える店舗等にメンテナンスサービスを提供。店舗にある設備・機器や内外装の不具合についての対応依頼を受け付け、独自の協力会社のネットワークを用いて、修理・修繕、管理業務をワンストップで行う店舗メンテナンスアウトソーサーである。
一方、乃村工藝社は、連結子会社12社を含めた乃村工藝社グループでディスプレイ事業を中心に事業を展開。また、その中で乃村工藝社の子会社であるテスコは、飲食店を中心とする店舗設備・機器(ファシリティ)のメンテナンス及び新設・改装を主要な事業内容とする会社である。
シンプロメンテと乃村工藝社は、今回の合意により、シンプロメンテがテスコを完全子会社化し、店舗メンテナンス業界でのシェア拡大を実現、その上で、店舗内装等ディスプレイ業界大手である乃村工藝社グループとの協業をもとに主にチェーン展開型店舗を持つ企業へのより一層のサービスを提供することを目的として、提携に向けた具体的な検討を開始するもの。
今回の基本合意は、シンプロメンテを株式交換完全親会社、テスコを株式交換完全子会社とする株式交換の実施、合弁会社の設立、国内外での協業を目指すものとなっており、これにより、両社の「事業ネットワーク」「サービス」「人材」に係る経営資源及びノウハウの統合強化、並びに売上規模の拡大によるスケールメリットの追求により、経営基盤を一層強固なものとしつつ、両社の事業機会を拡大させ、相互の企業価値の向上をはかる。