持株会社のキリンホールディングス【2503】の東南アジア地域持株会社であるキリンホールディングスシンガポール社(以下「KHSPL」)は、ミャンマー・エコノミック・ホールディングス社(以下「MEHL」)の一部門であるマンダレー・ブルワリー(以下「MDL」)の新たな合弁会社に過半数出資すること、及び自身が保有するミャンマー・ブルワリー社(以下「MBL」)の株式のうち発行済株式総数の4%をMEHLに譲渡すると発表した。
KHSPLは、2015年8月にMBL株式の55%を取得し、MEHLを合弁パートナーとして、ミャンマー第1位のビール事業を展開している。かねてより、MBL株式取得後も、ミャンマーのビール市場におけるポジションを更に強固なものとし、市場成長の取込みをより確実にするための戦略の一環として、MDLへの出資についてもMEHLと協議を重ねてきた。MDL過半数出資は、ミャンマー南部のヤンゴン市に所在するMBLに加え、ミャンマー北部におけるビール製造、出荷拠点の獲得を意味し、今後は、ミャンマー投資委員会(以下「MIC」)の承認を経て、新たな合弁会社を設立する予定となっている。
なお、先行してMEHLと締結したMBL合弁契約において、MEHLはMBL株式4%をKHSPLから買い取る権利を保有しているが、MDL出資についてMEHLと協議を重ねていく中で、留保していた買取り権を行使する意向がMEHLから示されたため、KHSPLとしてもこれを受け入れたもの。