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日清紡ホールディングス、紙製品事業を大王製紙に譲渡

環境・エネルギーカンパニーの日清紡ホールディングス(以下「日清紡HD」)【3105】は、連結子会社である日清紡ペーパープロダクツ等において営む紙製品事業を、大王製紙【3880】に譲渡すると発表した。なお、譲渡価額は約25,000百万円。

日清紡HDグループは、環境破壊や地球温暖化など人間社会が直面する課題にソリューションを提供し、安全で安心な暮らしに貢献する「環境エネルギーカンパニー」グループとして、多彩な事業を展開している。

日清紡HDグループの紙製品事業は70年の歴史を有し、家庭紙、洋紙、紙加工品の3事業で特長ある高付加価値品を市場に提供している。プレミアムティシュ「コットンフィール」や「シャワートイレのためにつくった吸水力が2倍のトイレットペーパー」、ファインペーパー「ヴァンヌーボ」シリーズなど競争優位な商品が市場で高い評価を得ている。しかし、年間売上高は300億円と小規模レベルに止まっており、市場が成熟化し寡占化が進む紙製品業界にあって、ニッチ市場の深耕による成長が難しい状況となっている。

こうした中、大王製紙から日清紡HDに対して、対象事業を譲り受けたいとの申し入れがあり、日清紡HDグループの成長戦略、日清紡HDグループ内での対象事業の発展性および大王製紙の評価などを総合的に検討し、協議・交渉を進めてきた結果、紙製品事業を主業とし国内市場で圧倒的な競争力を持つ大王製紙へ譲渡することが、日清紡HDペーパープロダクツグループの発展に繋がり、顧客、取引先の満足向上、従事する従業員処遇の安定向上に資すると判断したもの。

本件取引後、日清紡HDは、エレクトロニクス事業とブレーキ事業を中心に、オートモーティブ及び超スマート社会関連ビジネスへの経営資源の重点配分をさらに推進し、成長戦略を一層加速することにより、日清紡HDグルー プの企業価値の向上を図るとしている。

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