システム構築のコンサルティングなどを行う豆蔵ホールディングス(以下「豆蔵HD」)【3756】は、完全子会社化を目指し、仮想データ統合ソリューションの開発を手掛けるアグラの普通株式を既存株主から買い付けると発表した。なお、豆蔵HDは、アグラの議決権の数の3分の2を超える数の株主から既に売却に応じる旨の内諾をとっており、本年2月中の完全子会社化を予定している。
豆蔵グループは、業務及び組み込みシステムにおけるコンサルティング・受託開発、技術者教育、経営コンサルティング、ソフトウェア製品開発・販売を主要事業とし、一般企業の情報システム部門、IT企業、製造業の開発部門、IT企業の人事部門等を支援している。
一方、アグラは、大規模データを短期間・低コストで仮想統合できるデータ統合ツール「AGRA」を開発・販売し、企業内外に保有するデータの迅速かつ横断的な把握分析を支援。また、ビジネスデータをオントロジーにより体系化したモデルを用いて、企業内のバラバラのデータを連関させるマッピング特許を保有している。
豆蔵HDは、今回アグラを子会社化することにより、ビックデータ関連の事業における既存サービスの付加価値向上及びライセンスビジネスの拡充を図るもの。
今後、「AGRA」は、例えばビジネス・ソリューション領域において、M&Aや企業統合に伴うシステムの見直しの際に課題となる複数システムからのデータ共有化や移行への利用が考えられる。また、エンジニアリング・ソリューション領域においては、車両情報活用、車間連携等に向けた車載情報インフラとしての活用が見込まれる。
豆蔵グループが手掛けている案件においてビックデータを扱う場面は増加しており、豆蔵グループとアグラは、様々な案件での相乗効果に期待する考え。