ソニー(株)【6758】は16日、子会社の(株)ソニー・コンピュータエンタテインメント(以下「SCE」)が持つ(株)スクウェア・エニックスHD【9684】株のすべてを、同日付でSMBC日興証券に売却したと発表した。約48億円の売却益を2014年4~6月期の連結決算に計上する。ソニーは本業に関係が薄い資産の圧縮を進めており、今回の売却もその一環という。
SMBC日興は取得した株式を投資家に転売する見通し。
SCEはスクエニHDの発行済み株式数の8.2%にあたる952万株を保有していた。01年に旧スクウェアの業績が悪化した際に、第三者割当増資を引き受けた経緯がある。保有は経営支援と投資が目的で事業提携などはしていない。
SCEは主力ゲーム機のプレイステーション(PS)向けに、スクエニHDからソフトの提供を受けている。
ソニーは構造改革の一環で資産売却を進めている。3月にも旧本社地域のビルや土地などの売却を発表した。