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住友商事、アイルランド青果卸売企業の買収へ 青果ビジネスのポートフォリオ拡大

大手総合商社の住友商事【8053】は、世界的な青果物卸売企業であるFyffes plc(以下「Fyffes」)と、同社の発行済及び発行予定普通株式全部を、アイルランド法におけるスキーム・オブ・アレンジメントの手法に基づき、現金で買い付ける取引の条件に合意したと発表した。なお、取得価額は約911億円(約751百万ユーロ)。

住友商事は、1960年代よりバナナビジネスを行っており、フィリピンでの生産からアジア各国における流通チャネルまで、一貫したバリューチェーンを構築してきた。現在、住友商事グループでは、日本のバナナ輸入の約30%を取扱っており、また、バナナに限らず幅広く青果の輸入・国内流通ビジネスを展開している。

一方Fyffesは、欧州及び北米におけるバナナ・パイン・メロン・マッシュルームといった幅広い商品群について、生産地から消費地までのバリューチェーンを構築している。特にバナナは、欧州で一位、メロンは米国で一位の取扱量となっている。

住友商事は、Fyffesを青果ビジネスのポートフォリオ拡大のための最適な相手先と判断、今回の買収提案を実施したもの。

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