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ガソリンスタンド経営のアルフレックス、破産開始決定

アルフレックスは、12月5日京都地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には、木村圭二郎弁護士(共栄法律事務所)が選任された。

アルフレックスは、平成12年設立。業転物のガソリン(石油元売りによって過剰に生産されたガソリン)を関連商社から安価で仕入れ、一般顧客に低価格で販売していた。「ベストプライス」の店舗名で、関西を中心に、北海道、中部、北陸、中国、九州などでガソリンスタンド運営を行い、24年3月期には年売上高約135億円を計上していた。

その後整理回収機構から債権回収を免れるため、会社資金を海外口座に不正に隠したとして、社長をはじめとする役員ら6名が、強制執行妨害の容疑で27年10月に逮捕される。また、27年11月には、整理回収機構からアルフレックス社長らに、損害賠償を求めて訴訟を起こされた裁判で、約40億円の支払いを命じた2審大阪高裁判決が確定していた。

こうした中、債権回収の見込みが立たないことから、債権者である整理回収機構より10月18日に京都地裁へ破産を申し立てられ、今回の措置となった。

東京商工リサーチによると、負債総額は約159億円。

なお、現在、京都地裁の許可を得て直営ガソリンスタンド11店舗は通常通り営業を続けており、入札などの形でスポンサーの選定を行っている。

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