高級鋳物・各種金属材料や加工品の製造を手掛ける日立金属【5486】は、連結子会社であるHitachi Metals America, Ltd.(以下「HMA」)の完全子会社であるSinterMet, LLC(以下「SinterMet」)の全株式を、SinterMetの現社長及びプライベート・エクイティ・ファンドであるStonewood Capital Management, Inc.らMBO(Management Buyout)チームに譲渡したと発表した。
SinterMetは、米国において超硬ロールの製造・販売を行っている。
一方日立金属グループは、現在、中期経営計画において、より高収益で、高い成長性が見込まれる分野への集中を進めており、ロール事業においても国内製造拠点へ集約を進めているという。
こうした中、超硬ロールに特化したSinterMetとは事業上のシナジー効果が薄いことから、今回の譲渡を決定したもの。
今後、日立金属のロール事業は、国内拠点の開発技術を生かし、顧客ニーズを捉えたより付加価値の高い鋳造製品を中心に、グローバル拡販をさらに推進する。