航空輸送事業を主力とするANAグループを統括する持株会社であるANAホールディングス(以下「ANAHD」)【9202】は、民間主導の宇宙機開発を行うPDエアロスペース及び大手旅行会社のエイチ・アイ・エス(以下「H.I.S.」)【9603】と、民間主導による宇宙機開発を行うことに合意し、宇宙旅行をはじめとする宇宙輸送の事業化に向けて、10月28日に資本提携したと発表した。
PDエアロスペースは、低コストで利便性の高い宇宙輸送インフラの構築に向けて事業展開しており、現在、世界初となるジェットエンジンとロケットエンジンを切り替えることの出来る次世代エンジンと、完全再使用型弾道宇宙往還機を開発中だという。
H.I.S.とANAHDは、宇宙旅行・宇宙輸送実現にむけて、国内唯一の有人宇宙機開発会社であるPDエアロスペースと資本提携し、民間主導による宇宙機開発を推進し、2023年12月の商業運航開始を支援する。
今後は、PDエアロスペースの有人宇宙機開発にANAHDが旅客機運航の知見を活かして宇宙機のオペレーションをサポートし、H.I.S.が宇宙旅行、宇宙輸送サービスの販売を担う予定。PDエアロスペースは、有人宇宙機の開発を通じて、宇宙という未知で広大な領域が多くの人にとって、より身近な存在になるよう事業展開する考え。