机・キャビネットなどオフィス家具の販売を行うイトーキ【7972】は、シンガポールの内装工事会社であるTarkus Interior Pte Ltd(以下「Tarkus」)の株式の過半数を取得し、子会社化すると発表した。
イトーキグループは、中期経営計画において、既存リソースと海外パートナーの最大活用により、海外市場への本格的な展開を図るとともに、事業拡大に向けてM&Aや事業提携を視野に入れた取り組みを推し進めている。シンガポールにおいては、昭和59年に設立したITOKI Systems(Singapore)Pte., ltd.(以下「ISS」)が日系企業を中心に、オフィスソリューションビジネスを展開している。
一方Tarkusは、1990年の設立以降、シンガポール国内において、オフィスや店舗をはじめとした各施設における内装工事を中心に、事業を展開。同社は、シンガポール国内において大型案件を受注できる内装工事ライセンスを保有しており、これまで積み上げてきた実績により、多くの優良顧客を抱えている。
今回の子会社化により、Tarkusにおいては、ISSが有するビジネスチャンスを活用することで、日経ゼネコンの大型案件に受注が可能となり、さらなる事業拡大が図るもの。また、ISSにおいては、Tarkusとの連携により、シンガポールのローカル市場への参入が可能になるとして、イトーキグループとしてのシンガポールにおけるビジネスプラットフォームを強化し、将来的なASEAN各国へのビジネス展開の拡大につなげたい考え。