精密機械メーカーのセイコーインスツルは、子会社で、半導体の製造・販売を行うエスアイアイ・セミコンダクタが、日立製作所【6501】の医療機器用IC事業を譲受けると発表した。
エスアイアイ・セミコンダクタは、従来から民生品や情報通信機器、及び車載向けにアナログICやEEPROMなど幅広い製品群を展開しており、今後のさらなる事業拡大に向け、成長が期待できる新規分野への参入を模索していた。
一方日立製作所は、事業ポートフォリオ見直しの中で、医療機器用IC事業について互恵的パートナーシップを模索していたという。
このような状況の中、両社が事業戦略上、互いに有益な結果をもたらすと判断、今回エスアイアイ・セミコンダクタが日立製作所より当該事業を譲受けるもの。
これにより、エスアイアイ・セミコンダクタは、成長が期待できる医療機器向けのIC事業に参入し、将来的には応用製品の開発等さらなる事業拡大を目指す考え。