西濃運輸をはじめとしたセイノーグループの持株会社であるセイノーホールディングス(以下「セイノーHD」)【9076】は、阪急電鉄、阪神電気鉄道、阪急交通社、阪急阪神エクスプレス、阪急阪神ホテルズの5社を中核会社とする純粋持株会社である阪急阪神ホールディングス(以下「阪急阪神HD」)【9042】と、業務提携ならびに資本提携に向けた協議を開始したと発表した。
セイノーHDは物流拠点間の路線トラック便で国内トップシェアを占め、20万社余の法人顧客との取引を有しており、一方、阪急阪神は主に京阪神地区を基盤に、都市交通事業や不動産事業を中心に幅広い分野の事業を通じて多くの顧客との接点を有している。
両社は、両グループそれぞれが有するネットワークおよび経営資源を相互に活用することで、他社と差別化されたサービスの提供を実現するなど、シナジー効果を創出していくことを目的に、両社グループ間の幅広い業務提携に向けて協議を開始する。
両社が協働することにより、セイノーHDは阪急阪神HDが展開する各種事業の物流需要を通じて事業の拡大・強化を図り、阪急阪神は強固な物流網を国内に有するセイノーHDと連携することにより、既存の物流事業の強化はもちろん、沿線の商流・物流の活性化によって沿線価値の向上にもつながる可能性があると判断したもの。
両社は、相互の関係をより強固なものとするため、それぞれ取得総額10億円を目途として、相互の株式持ち合いによる資本提携を実施することに合意。株式の取得方法や時期等については、今後詳細協議の上決定する予定。