医薬品開発を手掛けるグループの持株会社であるそーせいグループ(以下「そーせい」)【4565】は、連結子会社であるJITSUBOが総額25億円の第三者割当による新株発行を行い、当該第三者割当における新株の引受けにより、そーせいがJITSUBOに対して10億円の出資を行うことを決議したと発表した。現在、JITSUBOは、そーせいが株式の53.8%を保有する連結子会社だが、今回の第三者割当増資の結果、そーせいの同社株式の所有割合は43.4%となり、JITSUBOは持分法適用会社に異動する。
そーせいは、2014年12月に成長著しいペプチド医薬品領域への参入を目的とし、ペプチド関連技術を持つJITSUBOを子会社化。JITSUBOはコスト効率の高い独自のペプチド製造基盤技術および新規ペプチドの薬理学的活性や安定性の向上に寄与する独自の創薬基盤技術を有している。これら2つの基盤技術を用いて、後発医薬品並びに新規医薬品の研究・開発を加速してきた。
今回、JITSUBOより、既存プロジェクトの推進並びに新規基礎研究の開始、さらなる共同研究開発やパイプライン拡大を目指すため、そーせいに加え、ベンチャーキャピタルからも資金を調達する総額25億円の第三者割当増資の提案がなされた。「優れたペプチド医薬品の提供を通じて幸福社会の実現に貢献する」というJITSUBOの企業理念に共感し、医薬品業界や関連業界への投資経験を持ちバイオベンチャーの経営に深い知見を有するベンチャーキャピタルが株主として参画することで、JITSUBOは新たな成長ステージに向かうための経営基盤の強化を目指すもの。
また、そーせいは、この第三者割当増資によるJITSUBOの経営基盤の強化がそーせいグループの企業価値の向上にも資すると判断、この提案を承認するとともに、事業計画遂行のための資金として、JITSUBOに10億円の出資を行う。